汎用性が高く、多くの現場で需要が高いダンプは中古車人気もあります。うまくいけば中古ダンプでも高価買取をしてもらえるかもしれません。
今回は、ダンプの買取で高額査定を狙うためのポイントをご紹介いたします。
産業廃棄物や土砂の運搬作業に欠かせないダンプは、国内はもちろん海外でも作業現場などで活躍しています。新車だと高額になるダンプですが、比較的安価で購入できる中古ダンプへのニーズが高まっている今だからこそ知っておきたい、タンプの買取の基本について解説します。
一般的なダンプの買取相場は80〜120万円ほどと言われていますが、機種や大きさはもちろん、年式や走行距離、劣化具合などによって変わります。
積載量 | 買取相場 |
2トン | 80〜120万円 |
4トン | 120〜170万円 |
10トン | 200〜400万円 |
日本での流通量が多いのは積載量2トンのダンプですが、ダンプは小さいものから大きなものまで幅広く需要があります。
また、状態がよいもののほうが査定の金額は高くなりますが、古いものや故障しているものでも買取できる可能性があるので、まずは査定に出してみることをおすすめします。
ダンプを買取査定に出すときには、その車両や持ち主を証明するための書類が必要です。買取に出す業者によって多少変わる場合もありますが、一般的に必要なものをご紹介します。
自動車検査証 | ダンプが自動車保安基準を満たしていることを証明するため |
自賠責保険証明書 | 国土交通省により加入が義務付けられているため |
譲渡証明書 | 買取業者が用意してくれる場合が多い |
印鑑登録証明書 | ダンプを譲渡する際に必要 |
自動車税納税証明書 | 支払いの書類に必要 |
リサイクル券 | 廃車の手続きや料金を支払う必要があるときに用意しなければならない |
その他、名義変更で新しい車検証を発行する場合に必要なOCR申請書など、ダンプの状態によっても必要な書類が増えることがあるので、しっかり確認をして揃えましょう。
買取業者を通さずに知り合いに譲渡したり、掲示板などで売却したりする方法です。手数料が発生しないので、場合によっては高値での売却ができるケースもありますが、手続きや費用などの手間がかかり、相手とトラブルに発展するリスクもあります。
新しいダンプとの買い替えをする場合は、増車や減車の手続きをスムーズにするためにも、同じディーラーに下取りに出す場合が多いでしょう。ただし、ディーラーは基本的に新車の販売をするのが仕事であり、中古ダンプを売却するルートはもっていません。そのため、高値でダンプを売却することは期待できませんが、手続きなどに時間を取られることなくスムーズに買い取ってもらえる点は魅力です。
最近はいろいろなものをネットオークションで売買をすることが一般的になっているため、ダンプも同様に個人で売却することが可能です。しかし、落札した相手がきちんと代金を払ってくれなかったり、修理代を支払うように要求してきたりするトラブルも実際にあるようです。安易に契約を結ばないように注意しましょう。
ダンプやトラックの買取を専門にしている業者は知識が豊富で、正しく査定をしてもらえるので安心です。特に全国展開をしている買取業者の場合、中古ダンプの販売ルートを全国や海外にもっているので、高値での買取が期待できます。より高値でダンプを売却したい人は、複数の業者に見積もりを出してもらって検討するとよいでしょう。
ダンプの査定金額はさまざまな要因で変動します。少しでも高値が付くように、チェックしておきたいポイントを解説します。
業者によっては状態が悪いものでも査定はできますが、少しでも高値で売却したいときはマイナス査定になりそうな問題点は解消しておきましょう。
目立つ傷や汚れ、へこみなどは、マイナス要素にカウントされるので、なるべく綺麗にしておくとよいでしょう。
とはいえ、お金をかけて修理をしても、その分査定が上がるとは限りません。洗車やワックス掛けなど自分でできる範囲で修復することをおすすめします。
シートのシミや壁の汚れなどがあるダンプは印象がよくありません。シミ抜きや掃除をしっかり行なって、査定が下がらないようにしましょう。
また、タバコなどのにおいが染み付いている場合は、外せるパーツをすべて水洗いしたり、エアコンフィルターを交換したりするなど、できる限りの消臭対策を行いましょう。
タイヤやマフラーなどにサビがある場合は、サビ取り剤やブラシなどを使って落としておきます。また、スペアタイヤはあったほうが査定によい影響を与えるので、使い古していないタイヤを積んでおきましょう。
頑丈で安全性が高い日本のダンプは、海外でも人気があります。中古のダンプでも買い手は多いので、国内だけでなく海外にも販路をもっている業者であれば、高値での買取が期待できます。また状態が悪く、他の業者では査定金額が付かなかったダンプでも、海外なら売れる可能性があるので、買取が可能になるケースも多いでしょう。
車の買取をしている業者やディーラーは数多くありますが、ダンプを売却する場合は専門の業者に依頼するのがおすすめです。ダンプは普通車とは違う部分が多いので、正しく査定をしてもらうためには、ダンプやトラックを扱う専門業者を選びましょう。
きちんと整備されたダンプは、その分査定の金額が上がります。
車検以外にも、エンジンオイルの交換など定期的にメンテナンスを行なっているダンプは状態がよいので、査定の際にプラス評価がもらえます。
メンテナンスの記録を一覧にした書類や、整備をした際の領収書を査定の際に提出すると、丁寧に扱っていたことが証明されて、さらに買取価格が期待できるでしょう。
ダンプの買取をする業者の中には、注意しなければならない悪質業者もいます。注意すべき業者にはさまざまなタイプがあるので、詳しく見ていきましょう。
はっきりと断っても、電話や訪問などでしつこく営業を繰り返す業者は、強めに注意をしても無駄な場合がほとんどです。会社名と氏名を確認して、電話が不要であることや再勧誘が法律で禁止されていることを伝えましょう。
万が一手に負えない場合には、警察に相談をして迷惑行為をやめるように忠告してもらうのが効果的です。
ダンプの引き渡しが完了してそのまま連絡が取れなくなってしまう、という悪質な業者も存在します。この場合、実店舗が存在しない業者だと、どこに自分のダンプがあるのかわかりません。支払いを踏み倒される被害に合わないためには、実店舗の住所がわかっている業者に依頼するのが安心といえるでしょう。
査定の内容が不明確で、何かとマイナス査定をつけて買取価格を下げようとする業者もいます。また、メールや電話などでは高値での買取を約束していても、実際にダンプを確認した後から細かな部分を指摘して買取金額を大幅に下げるというケースもあります。
さらに悪質な業者の場合、査定に納得ができないと断ると、多額のキャンセル料や出張費を請求してくる場合もあります。
もし、恫喝や暴行などの被害が発生したら、すぐに警察に連絡をしましょう。
ダンプを売却するときは、業者に名義変更の代行を依頼するのが一般的です。しかし、名義変更に必要な費用を支払ったにもかかわらず、そのままにしている業者もいます。
名義変更がされていないと、万が一ダンプが事故を起こした場合に、名義人に賠償金が請求されてしまいます。
名義変更をする期限を明確にして契約をしたり、自分で名義変更を行なったりしてトラブルを回避できるように考えておきましょう。
ダンプは土砂や産業廃棄物などを運搬するので、使っている間に汚れることも多く、故障したりへこんだりしている車両は多いです。そのため、状態の悪い中古のダンプを買う人はいないと思われがちですが、最近はネットで全国から顧客を見つけることができるので、古くて状態が悪いダンプでも買取が可能な業者も増えています。
さらに、海外でも日本のダンプを使いたいというニーズが高く、中古のダンプの販路が広がっていることも、ダンプの買取が広まっている理由の一つです。
事故車や廃車寸前のダンプであっても、修理をしたり解体したりして販売する業者もあります。「売れるわけがない」と思うような状態のダンプでも、買取できる業者が見つかる可能性もあるので、探してみるとよいでしょう。
ダンプの売却は、個人間売買やディーラー下取り、ネットオークションなどいろいろな方法から選ぶことができます。少しでも高く売却したいという場合には、ダンプやトラックを専門とする買取業者に依頼するのがおすすめです。
高額査定を狙うなら、ダンプについて詳しくて中古のダンプを販売する販路を全国や世界にもっている業者を選びましょう。