ハイエースは国内外問わず人気の車種であるため、高額買取が期待できる車です。ハイエースを高く買取してもらうためには、いくつか抑えておくポイントがあります。
今回は、ハイエースの買取について紹介します。
トヨタのハイエースは1967年に誕生し、それ以来主に商用車として絶大な人気を誇っています。その人気は国内にとどまらず、世界的にも認知されているほどです。発売当初から人気の衰えないハイエースは中古市場でも需要が高く、年式が古かったり走行距離が多かったりするものでも高値が付く場合があります。
以下では、買取においてハイエースが人気である理由を紹介します。
まず、ハイエースが人気である理由の一つに、利便性の高さが挙げられます。
ハイエースの広々とした車内や乗り心地のよさは、ビジネスシーンだけではなく、普段使いや長距離ドライブ、車内泊などにも最適で、さまざまなニーズに対応できます。
一般的な車にはないような目的や用途で使い分けができる便利な点が、高く評価されているのではないでしょうか。
ハイエースは比較的改造しやすい車であるといえます。たとえば、商用車やキャンピングカー、小型バスなど、用途や目的によって車内を自由にカスタムすることができます。
ハイエースのカスタムやパーツの専門店もあり、誰でも手軽にカスタムできる点も魅力の一つと言えるでしょう。
ハイエースは海外でも人気が高く、特にアジアや中東、アフリカなどの発展途上国の国々では特に需要が高い傾向にあります。
日本車の中でも耐久性が高いハイエースは、壊れにくいのはもちろんのこと、万が一壊れてしまった場合でも修理をしやすいという点が特徴です。そのような実用性の高さやメンテナンスのしやすさなどが高く評価されており、日本ではなかなか値が付かないような低年式車や多走行車でも、海外では頻繁に取引されています。
そのため、海外への販路をもっている買取業者に買取を依頼することで、高価買取が期待できるでしょう。
ハイエースの買取額の相場は、2000年式と2001年式で12万円前後、2002年式で15万円前後、2003年式で20万円前後、2004年式で35万円前後が目安とされています。
実際の買取額は、車の状態や年式、走行距離などによっても異なりますが、査定額が相場と比べた際に、あまりにも安い業者に依頼するのは避けたほうがよいでしょう。
これまでさまざまなモデル・タイプのハイエースが誕生しており、車両によって搭載されているエンジンの種類も異なります。
それによって買取金額に差が出ることも少なくありません。そこで以下では、高く買取してもらえるハイエースの特徴を紹介します。
日本では乗用タイプのハイエースが人気ですが、海外では、ハイエースバンのほうが人気です。
そのため、同じ年式や走行距離で2つのタイプのハイエースを比較した場合、ハイエースバンのほうが高値が付く傾向にあります。
一般の車と同様、ハイエースにもマニュアル車とオートマ車があります。
日本ではオートマ車のほうが需要が高い傾向にあり、販売台数もマニュアル車よりもオートマ車のほうが多いと言われています。
その一方、海外で需要が高いのはマニュアル車であるとされています。マニュアル車はオートマ車に比べて燃費がよく、耐久性が高いことから人気が集まっているようです。
マニュアル車はもともとの販売台数が少ないうえに、トヨタが2021年にマニュアル車の廃止を発表したことで、より希少性が高くなり、今後ますます価値が上がることが予想できるでしょう。
ハイエースには、ガソリンタイプとディーゼルタイプがあり、海外ではディーゼルタイプの需要の方が高い傾向にあります。
理由は、ガソリンタイプよりもディーゼルタイプのほうが、エンジンが長持ちしたり原油の価格が安かったりするためです。海外では道路の塗装が進んでいない場所も多いため、より壊れにくいエンジンが求められています。
ハイエースはタイプに限らず高値が付きやすい傾向にありますが、より高価買取を目指すのであれば、乗車の段階からマニュアル車でディーゼルタイプのハイエースバンを選ぶのがおすすめです。
せっかくハイエースを売却するのであれば、少しでも高く売りたいですよね。そこで以下では、ハイエースを高く買取してもらうための方法を5つ紹介します。
ハイエースに限らず、車両を売却する際は車の状態が非常に重要です。
特に商用車としてハイエースを使用している場合、走行する場所によっては砂埃や泥がボディやタイヤに付いていることがあります。査定において見た目は非常に重要であるため、査定前には必ず洗車をしておくことをおすすめします。
また、ウォッシャー液の詰まりやエアコンの不具合、エンジンオイルの汚れがあると、査定額が下がってしまう可能性があります。できるだけよい状態で査定に出せるよう、普段からこまめなメンテナンスを心がけましょう。
ハイエースを目的や用途によって改造している方も多いのではないでしょうか。
改造されたハイエースは、中古市場においても需要があるため、査定前だからといって元の状態に戻す必要はありません。しかし、純正パーツの有無は査定額に大きく影響するため、取り外した純正パーツは捨てずに保管しておき、一緒に査定に出しましょう。
特に商用車としてハイエースを使用している場合は、荷物の積み込みの際にボディや後席のフロア、ラゲッジスペースなどに傷が付いてしまっている場合があります。業者によって買取られたハイエースは、次のユーザーへと売却されるため、簡単に修理できるような細かい傷はできるだけ綺麗にしてから査定に出しましょう。
ただし、大幅な修理が必要である場合は、修理費用のほうが高くなってしまう可能性があるため、そのまま査定に出すことをおすすめします。
不要になったハイエースは放置せず、できるだけ早く査定に出しましょう。
理由としては、車両を放置すると経年劣化によって故障しやすくなったりバッテリーが上がりやすくなったりするためです。
一度バッテリーが上がってしまうと、性能や品質が下がってしまい、買取価格の低下にもつながります。
そもそもハイエースはどこで買取してもらえるのでしょうか。以下では、ハイエースの買取を行っている業者と、それぞれの特徴を紹介します。
多くの中古車買取専門店は、独自の販売ルートを複数もっているため、高価買取が期待できるでしょう。
特に、ハイエースのような人気のある車両は、中古市場でも頻繁に取引されているため、積極的に買取してもらえる場合がほとんどです。
また中古車買取専門店は、名義変更などの手続きにも慣れており、スムーズかつ確実に売却することができます。
自動車整備工場は自動車の修理をメインとしている工場ですが、車両を売却することも可能です。
特に、海外のユーザーとつながっている工場は、ハイエースの需要が高い傾向にあるといえます。
ただし、買取価格は中古車買取専門店よりも劣るため、問題なく稼働するハイエースを売却するのにはおすすめしません。
自動車整備工場には、他社で買取値が付かなかったハイエースや廃車代がかかるようなハイエースなど、状態の悪いハイエースを売却するのがおすすめです。
ガソリンスタンドでもハイエースの売却が可能です。
ガソリンスタンドに買取を依頼する1番のメリットは、全国各地に店舗があるため、気軽に車を持っていけることでしょう。しかし、整備工場と同様、少しでも高く売却したいと考えている人には、あまりおすすめできません。
ネットオークションの最大のメリットは、自分の満足の行く値段で取引できることです。
車両の写真を撮ってネットにアップするだけで手続きが可能なため、手間や時間もかかりません。
また、ネットオークションは海外のユーザーも多く利用しており、ハイエースが思わぬ高値で売れる可能性があります。しかし、このようなメリットがある一方で、名義変更や入金絡みでのトラブルが起こりやすいというデメリットもあります。
ネットオークションでは個人間でのやり取りとなるため、取引の手順をしっかりと考えてから出品しましょう。
メーカーディーラーでもハイエースの買取が可能です。
しかし、メーカーディーラーは買取をメインとしているわけではないため、一般的には下取り査定のほうが買取価格も高くなるでしょう。
よって、新車を購入する予定がない場合は、メーカーディーラーに買取を依頼するのはあまりおすすめではありません。
ハイエースの利便性の高さや改造のしやすさなどが、国内外問わず高く評価されており、中古車であっても高価買取が期待できます。今回紹介したように、ハイエースの買取を依頼できる業者はさまざまありますが、スムーズかつ少しでも高く売却したいとお考えの方は、中古車買取専門店に依頼するのがおすすめです。