トラックの中でも人気が高い車種は高額査定になることが珍しくありません。トラックを買い替える際は買取依頼をすることで新車購入資金にもなります。
今回は、トラックのメーカー別に代表的なトラックの買取相場をご紹介いたします。
トラックの買取価格は、形状や状態、買取業者の査定方法などによって変化する特徴があります。
以下では、トラックの買取相場の目安をサイズ・メーカー別に紹介します。
トラックのサイズは主に、「小型」「中型」「大型」の3つに分類されます。
小型トラックの買取相場は、30〜90万円です。
普通車と同様、走行距離が10万kmを超えると買取価格が落ちる傾向にあります。さらにディーゼル車の排出ガス規制が強化されると、買取価格が大幅に下がる可能性があるため、早めの査定がおすすめです。
中型トラックの買取相場は、100〜150万円です。
中型トラックは主に中距離運送で使われることが多く、低年式車や過走行車であっても需要が落ちません。
整備記録簿の有無で価格が大きく変わるため、査定に出す際には整理記録簿を忘れずに提出
しましょう。
大型トラックの買取相場は、500〜900万円です。
日本の大型トラックは、海外での需要が高く、低年式車や過走行車でも高い値が付きます。
ただし、他のサイズのトラックよりも値の変動が大きいため、一度複数の買取業者に見積もりを依頼してみるのがおすすめです。
トラックの買取価格は、サイズだけではなくメーカーによっても変わります。
以下では、「日野」「いすゞ」「三菱ふそう」「UDトラックス」の買取相場を紹介します。
トヨタの連結子会社である日野自動車は、バスやトラックなどを販売する大手の販売会社です。
日野のトラックの買取相場は、デュトロ(小型)が115万円、レンジャー(中型)が220万円、プロファイア(大型)が360万円です。
日野のトラックの買取価格が上がりやすい時期は、1〜2月と7〜8月です。新しいモデルが発売されると古いモデルの需要が下がってしまうため、フルモデルチェンジ前に売却するのがおすすめです。
いすゞは、トラックの国内トップシェアを誇る自動車メーカーです。
いすゞのトラックの買取相場は、エルフ(小型)が110万円、フォワード(中型)が220万円、ギガ(大型)が280万円です。
特にエルフの人気が高く、その中でも6代目のベースグレードとディーゼル車は高値が付く傾向にあります。
三菱ふそうは、三菱自動車工業株式会社から2003年に独立した、トラックとバスを販売する会社です。
三菱ふそうのトラックの買取相場は、キャンター(小型)が155万円、キャンターガッツ(小型)が130万円、ファイター(中型)が250万円、スーパーグレード(大型)が370万円です。
特にキャンターは日本国内だけではなく海外でも需要が高いため、高価買取が期待できるでしょう。
UDトラックスは、埼玉県を拠点にトラックやバスなどの大型商用車を販売する自動車メーカーです。
UDトラックスのトラックの買取相場は、コンドル(中型)が260万円、クオン(大型)が350万円です。
パワフルなエンジンと高級感のあるインテリアが人気で、特に、全輪ディスクブレーキを全車標準装備したクオンの需要が高くなっています。
トラックの買取価格は、売る時期やタイミングによっても大きく変わります。
走行距離は、査定の際によく見られるポイントです。
トラックの走行距離が40万kmを超えたら、売却を視野に入れましょう。普通車は走行距離が10万kmを超えると価格が落ちますが、トラックは普通車よりも耐久性があるため、10万kmを超えても過走行車にはなりません。普通車と同じ感覚で売却すると、乗り換えのサイクルがかなり早くなり、かえって新車購入費用で損をする可能性があります。
また、一般的に走行距離が70万kmを超えると故障が多くなり、買取価格が落ちる傾向にあるため、走行距離が40〜70万kmの間に売却するのがおすすめです。
トラックを売却する時期は、走行距離だけではなく購入してからの時期も考慮して決めましょう。
普通車の売却は、購入してから3〜5年程度で行われるのが一般的ですが、トラックの場合は、購入してから10〜15年程度と考えられています。
メンテナンス次第ではより長い期間使用できますが、少し早めに売却すると高値が付きやすいため、10〜15年を1つの区切りとして売却を考えておくとよいでしょう。
新しい車種と燃費や維持費などを比較し、経済的なメリットが大きい場合は、新しい車種の発表を機に乗り換えを検討してもよいでしょう。
しかし、フルモデルチェンジ後は、旧モデルの査定額が下がってしまうため、売却時期には注意が必要です。
トラックは購入する際に大きなコストがかかるため、できるだけ高く売却したいですよね。
そこで以下では、トラックの買取価格を上げるコツを3つ紹介します。
トラックには、買取相場が高くなりやすい時期が存在します。
11〜12月は、さまざまな業界で年末商戦が繰り広げられる時期です。クリスマスやお正月などのイベントも重なり、物流が盛んになります。
1年で最もトラックが必要とされる時期とも言われており、トラックの需要が高まります。
需要が多い時期は買取価格が上がる傾向にあるため、この時期を狙って売りに出すのがおすすめです。
新年度にあたる3〜4月は、引っ越しや移転などでトラックのニーズが高まる時期です。
3月になると、税金対策としてトラックを売却・購入する動きも活発になるため、中古トラックの買取相場も上がります。
上記以外に大規模なインフラ整備や、建築が行われる場合はトラックの需要が高まることがあります。国内だけでなく、海外の工事状況を把握しておくことも売却時期を判断する基準となるでしょう。
トラックの査定方法は、普通車の査定方法と大きく異なります。
そのため、トラックを売却する際は、トラック専門の買取業者に依頼しましょう。
トラック専門の買取業者の中でも、海外販路を自社で保有しているところに依頼するのがおすすめです。仲介業者に依頼する仲介手数料分がかからない分、買取価格が高くなります。
トラックを査定に出す前には必ず、車内の掃除や消臭を行いましょう。
特に、においは国内外問わず嫌われる傾向にあり、トラックににおいが残っているだけで買取価格が下がってしまいます。特にタバコのにおいには注意が必要です。
新品のエアコンフィルターを用意したりシートや天井を雑巾で拭いたりして、車内を清潔な状態に保ちましょう。
トラックの買取に関する注意点を2つ紹介します。売却で損をしないよう、よく確認してから売りに出しましょう。
3月にトラックを売却する際は、自動車税に注意が必要です。
自動車税は毎年4月1日時点で車両を所有している人に課されるため、売却手続きが3月中に完了しなかった場合は、自動車税を納税する必要があります。
3月に売却する際は、税金や売却手続きが完了する時期について、買取業者とよく話し合うようにしましょう。
モデルチェンジは買取相場に大きな影響を与えます。
査定額が下がる理由としては、古いモデルよりも新しいモデルに人気が集まるからです。
モデルチェンジを機に乗り換える人も増えるため、中古市場に出回る旧モデルの車両が増えて需要よりも供給のほうが多くなります。
モデルチェンジの発表が出た段階でも査定額に影響が出ると言われているため、トラックを売却する予定がある場合は、モデルチェンジ前の売却を心がけましょう。
トラックは形状や状態、買取業者によって買取価格が大きく変わります。幅広い車両を取り扱う買取業者に絞り、売却手続きに移りましょう。