トラックは購入後、目的に合わせてカスタマイズされることが多く、部品の需要が高いです。修理やメンテナンスで部品の交換も必要なため、中古品であっても高く売れることがあります。不要な部品は売ってしまうのも一つの手段です。
今回はトラックの部品買取についてご紹介いたします。
トラックの部品は、2005年に自動車リサイクル法が施行されてから年々需要が高まっており、中古車でも使用可能なパーツを取り出して買取・再販するケースが増えています。部品によって特徴や買取金額が異なるため、まずは種類について明確に押さえておきましょう。
トラックの部品を販売する経路が確立されている中古買取店であれば、部品単体での買取は可能です。なかにはパーツごとに買取を行う業者も存在するため、純正品やカスタムパーツなど幅広い部品が査定対象です。
トラックには多くの部品が付けられていますが、大半の部品が買取可能です。内外装パーツ、電装品、デコトラ用パーツであれば問題なく買い取ってもらえるでしょう。またカスタムパーツでは、オバQバンパーやアイマックスバンパーといったバンパーが買取されやすい傾向にあります。
中古トラックから取り外された部品は、活用方法や販売の仕方によって3つの種類に分けられています。
中古の車体から分解したパーツを広く中古品と呼びます。ライトやバンパー、ミラーなどの外装品が大半を占め、比較的取り付けが簡単で修理費用が安いのが特徴です。
中古品をリンク品と呼ぶこともありますが、一部では事故車両の修理に使う臨時部品を指します。エアコン、カーナビ、オーディオなどがリンク品に該当し、新品と同等の品質で再利用できるのがメリットです。ただし、ものによっては適切な点検がされておらず、すぐに故障してしまう恐れがあります。
リビルドパーツとは、中古部品を分解・洗浄し、破損部分を交換または修復したパーツのことで、英語の「rebuild」(再生・再構築)が語源とされています。主にエンジン、ミッション、ラジエーターなどが多く、新品と遜色なく使えるのが魅力です。
一般の自動車と同様、トラックの部品には純正パーツと社外パーツがあります。純正パーツとは、トラックを新車で購入する際に、最初から取り付けられている部品のことです。トラックのメーカー元で製造され、信頼性やデザイン性が高いうえに後付けができないことから、社外品よりも高額で買い取られる傾向にあります。さらに純正パーツは、装着場所や注文方法によって2種類に分けられ、買取額にも若干の差があります。
メーカーオプションとは、新車を購入するユーザーの注文や希望に応じて、各メーカーの製造過程で装着される部品のことです。購入後の着脱ができないことから希少価値が高く、査定額が上乗せになる可能性があります。サンルーフや本革シート、自動ブレーキシステムなど、より専門的な技術を要するのが特徴です。
一方、ディーラーオプションはメーカーから卸売された自動車の販売代理店(ディーラー)で装着されるオプションを指します。フロアマットや純正アルミホイールといった、比較的簡単に装着できる部品を扱っていることも違いの一つです。
トラック部品を買い取ってもらう方法は主に次の3つです。できるだけ高く売りたい場合には、パーツまたはトラックの買取専門店へ依頼することをおすすめします。
中古部品の買取・販売を専門に行なっている業者は、車やパーツの知識も豊富なので、一つひとつを適正価格で買い取ってくれます。その場ですぐに引き取ってくれるため、手っ取り早く不要な部品を処分したいときにもおすすめです。
需要が高くかつ安価で、取り付けに専門的な知識を必要としない部品は、ネットオークションやフリマサイトを活用してもよいでしょう。個人同士でのやり取りや梱包・発送の手間はかかりますが、パーツによっては高値が付く可能性もあります。
中古パーツの買取業者の中には、トラック本体を買い取るところもあります。パーツに加え、乗らなくなったトラックも一括して売却できるのは大きなメリットといえるでしょう。
また、自社工場を保有している業者であれば、古いトラックや傷付いたトラックを持ち込んだ場合でも、使える部品を細かくチェックして買取の対象にしてくれます。出張買取などのサービスをしていることもあるので、売却時に余計な手間がかからないのも魅力です。中間マージンが発生しないので高額買取を期待できます。
これまでトラックの部品や売却方法について解説してきましたが、壊れて動かなくなった不動車でも、部品は買い取ってもらえる可能性が十分にあります。また、通常は買取が難しい事故車でも、トラックであればほとんど買取が可能です。
ただし、不動車や事故車を売る場合、他の中古車とは依頼する業者やポイントが異なるので注意してください。
トラックの故障車や不動車の売却先には、中古車買取業者と廃車・不動車買取業者がありますが、部品として買い取ってもらいたい場合は廃車・不動車買取業者がおすすめです。
壊れたトラックを修理・整備して再販する中古車買取業者に対し、廃車・不動車買取業者は車体を分解し、取り出したパーツや金属の一部を売って利益を得ています。そのため、どんなに動かないトラックでも買取対象となり、トラックの細部までお金に変えることができるのです。
ただし、廃車・不動車買取業者のメリットを得られるのは、損傷が激しく、整備や修理をしても乗れない車体に限ります。状態によっては、簡単な部品交換や修理で直せる場合もあるため、まずは中古車買取業者に査定を依頼してみるとよいでしょう。
トラックの故障車や不動車の買取業者を選ぶ際には、次の3つがポイントです。場合によっては買取額が大きくなる可能性もあるので、しっかりと把握しておきましょう。
そもそもなぜ壊れたトラックの部品が買い取られるのかというと、アジアの発展途上国において日本製のトラックの需要は高いからです。そのため、海外への輸出・販売経路をもつ買取業者は故障車や不動車の買取ができ、使用できる部品や金属を細かく査定してくれます。
豊富な買取実績は、質のよい業者であることの証明でもあります。業者によってはホームページなどで買取実績を公表している場合もあるので、利用前にチェックしてみましょう。また買取価格の適正さやスタッフの対応も重要なポイントなので、口コミを参考にしてください。
故障車や不動車の査定基準は業者ごとに異なり、業者によってはレッカー費用や出張費がかかる場合があります。そのため、複数の業者で相見積もりをとり、査定金額やサービス内容を比較することが大切です。まずはトラックの一括査定サイトを利用してみましょう。
先ほども述べたように社外パーツよりも、純正パーツのほうが高値で買い取られる可能性があります。現在、社外パーツを使用しているのであれば、査定前に純正パーツへ戻しておいたほうが無難です。また社外パーツが入っていた箱や説明書も査定対象となり、買取金額が上乗せされることもあるため、保管してある場合は必ず提出しましょう。
ただし、社外品によってはデザイン性や性能、ユーザーからの人気度が評価される場合もあります。その際、無理に取り外すことで車体に傷を付けてしまう恐れがあるときは、そのまま査定に出したほうが高評価につながるでしょう。
トラックの故障車や不動車はディーラーでも売却が可能です。しかし、ディーラーは販売を専門としており、多くの場合、新車を購入する見返りに下取りという形で買い取ります。買取業者を別に探す手間は省けますが、査定基準や買取の相場価格が専門業者ほど明確になっておらず、期待通りの買取価格になることは難しいでしょう。
トラックの中古車・故障車・不動車における部品や、買取のポイントについて解説しましたが、なかには中古部品の購入を考えている方もいるでしょう。ここでは、中古部品のメリット・デメリットについて紹介するので、部品を選ぶ際の参考にしてください。
中古部品のメリットは、やはり価格の安さです。加えて、取り付けの知識がある場合は自分でパーツを安く購入し、修理・整備をしたほうが費用を抑えられます。また、珍しいパーツを見つけたり装飾や性能アップを図ったりといった楽しみがあるのもメリットといえるでしょう。
度合いはそれぞれですが、中古品であるがゆえに新品と比べて耐久性や機能性がやや欠けます。また、トラック本体との相性が悪いと、故障や事故につながる恐れもあるでしょう。マフラーやライトなどの装飾パーツが社外品である場合、車検に通らないこともあるので、注意が必要です。
トラックの部品はたとえ古くなり、壊れて動かなくなったとしても買取できます。純正パーツはもちろん、自分で取り付けた社外品も売れる可能性があるので、ぜひ1度査定に出すことをおすすめします。
買取専門店トラック・ファイブでは、どのような状態のトラックも買取が可能です。ネットから24時間いつでも無料で査定できますので、お気軽にお問い合わせください。